The Water Is Wide

   
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以前のブログに、3年前の3月に書いた文章を、一部加除修正して、掲載します。


以下その文章です。
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普段はあんなにやさしく美しい海が、なぜ、こんなむごいことをするのだろう。

まるで、戦後の焼け野原のような光景。

一面がれきの山となった光景を見ながら、目を閉じたら、この歌が聴こえてきた。

いままで、出なかった涙が一気にあふれ出した。


食事の準備をしていたとき、めまいがした。
介護の疲れが出ていたので、最初はめまいだと思った。
そうしたら、さらに揺れが大きくなった。
蛍光灯のひもをみた。
ゆらゆらと揺れていた。
地震だと思った。
目の前にいた母をみた。
母は、部屋の真ん中の安全な場所にいたので、動かないように伝えた。
普通は、地震だとガタガタと音がして揺れるのに、
今回の地震は、全然、ガタガタとはしなかった。
無音であった。
まるで、大波に揺れる小舟のように、ものすごく大きくゆっくり揺れた。
揺れは長く続いた。

すぐにテレビは、津波の警報を出した。
M8.8だ。 すごく大きな地震だと思った。
テレビは、津波がくるので海岸沿いの人は、すぐに高台に避難するように伝えていた。
その時は、まだ、その後、悪夢のような悲劇が訪れるとは思わなかった。
三陸津波の教訓がある地域なので、うまく避難してくれるだろうと思っていた。
テレビも、高台に避難してくる人たちを映していた。

その数分後に、テレビに映し出された光景に言葉を失った。
大津波が 押し寄せ すべてを飲み込んだ。
家を押し流し、車を押し流して、すごい勢いで陸の奥まで流れ込んでいった。

それ以来テレビは、どこのチャンネルを出しても終日、地震の緊急放送だった。
翌日のテレビも、どこのチャンネルを出しても終日、地震の緊急放送だった。

テレビは、どこのチャンネルも終日、何度も何度も、
津波が押し寄せすべてを飲み込み押し流す映像を映しだしていた。

翌々日あたりからは、まるで、戦後の焼け野原のようになった、
水が引いた各地の光景を放送するようになった。
原爆が投下され、焼け野原と化したような光景を放送していた。
何度も何度も繰り返し、終日、恐ろしく、悲しい光景を放送していた。
何度も何度も繰り返し、死者と行方不明者の人数を伝えていた。
そして、人数は、どんどん増えていった。

これは、夢ではなく現実である。とは、思いたくなかった。
この現実から、目を背けず直視しなければ、と思ったが、
あまりにも悲しい光景なので、もう放送しないでくれ。 
と 思った。
そんなに一日中、何度も何度も、繰り返し放送しなくてもいいじゃないかと思った。
お願いだから、もう許してくれ、と思った。
被災者の悲しみを、悲劇を、実況中継する必要があるのかと思った。

しかし、被災者の苦しみ、悲しみを思うと、この悲しい現実から、
自分だけ逃げてはいけないのか とも思った。
つらくて耐えきれなくても、
テレビが放送する映像を見続けなければいけないのだろうか とも思った。

普段はあんなにやさしく美しい海が、なぜ、こんなむごいことをするのだろう と思った。

一面がれきの山となった光景を見ながら、目を閉じたら聴こえてきた歌があった。

いままで、出なかった涙が一気にあふれ出した。


私のために、私のための「The Water Is Wide」のプレイリストを作った。

1番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この人の「The Water Is Wide」は透明感のある美しい「The Water Is Wide」だ。
    この人の「The Water Is Wide」は、神々しさすら感じられる歌声だ。


2番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この13歳?の少女の「The Water Is Wide」は、とても悲しい歌声だ。
    聴き始めたとたん、涙が、あふれ出した。
    汚れを知らない乙女の「The Water Is Wide」だ。


3番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この人の歌声は、鋭いカミソリの刃のようで、さわると手を切りそうだ。
    誰にも癒すことのできない悲しみの「The Water Is Wide」だ。


4番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この人の「The Water Is Wide」は、とてもやさしい「The Water Is Wide」だね。
    歌に拡がる豊かな音の間は、どんな悲しみをも、やさしく包み込んでくれる。


幻の5番目

    ※ さんの歌う「The Water Is Wide」
    この人の「The Water Is Wide」は、私だけが聴くことのできる、
    私の頭の中に創り出された、幻の「The Water Is Wide」だ。
    月曜日にラジオから聞こえてきた、「ゆりかごの歌の妖精」さんの声が、
    私には、「The Water Is Wide」の歌……… に聴こえたのかもしれない。



目を閉じて、涙を流しながら、ずーっとこの歌を聴き続けていた。

この、もの悲しく美しい歌を聴いていたら、なぜか、優しい気持ちになって心が癒された。

長年、多くの人々に歌い継がれてきた歌故に、"悲しみ"が、年月を積み重ね、
やさしく美しいメロディーとなって、人々の心を癒す歌になったのだろう。


被災者、いや、字が違う「悲」災者だ。


私は、心の中で、「世界のすべての悲災者」に、この歌を送った。





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以上、3年前の3月に書いた文章です。






追記 26年3月7日

私のためにつくった、私のための「The Water Is Wide」のプレイリスト に
その後、追加した歌


6番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この人の「The Water Is Wide」は カモミールの香りのする歌だ。
    スチール弦?のギターの伴奏の音色がすてきな
    かめばかむほど 味のある「The Water Is Wide」だ。


7番目 ※ さんの歌う「The Water Is Wide」

    この人の歌声には 不思議な音の広がり 拡がり がある
    その ふわっとした 真っ直ぐに伸びる歌声に
    吸いまれそうになる「The Water Is Wide」だ。



  






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